拒食症 その19 保健室の悪夢
「お弁当を持って 保健室に行くように」
2007年11月・・・
娘は、担任からこのように言われ
お昼休みに
お弁当を持って保健室に行きました。
まず、体重を測られ
その後、
「そのお弁当は誰が作ったの?」
「ママ」
「中に入っている物を見せて!」
「えっ!?」
「これは、なぁに?
これは? これは? これは? これは? なに!?」
と、お弁当のおかずを1品目ずつ 聞かれ
「どのようにして作ったのか?!」
と詰問されたあげく
「目の前で、全部食べろ!」
と 言われたそうです。
その日、
片道60キロの通学で
ただでさえ疲れているのに
拒食症のやせ細った身体で
駅から自転車を押しながら
帰ってきた娘は
玄関を開けた途端
泣き崩れました!
「もう、学校には行きたくない!!
先生なんか 信じない!
何のために
お弁当の中身を全部説明しなきゃいけないの!?
これから、毎日、保健室で食べろと言われた。
どうして わたしだけ・・・・!!!」
その日から、娘は
どんどん暗い表情になっていきました。
『学校って何?』
親の私でさえ
疑問でいっぱいになるような対応の仕方。
傷口に塩を塗るような
ひどい仕打ち。
当時の娘は
「学校を休んではならない!
勉強が遅れる」と
わけもなく 焦って
何かに駆り立てられるように
通学していました。
そして、
真っ暗な表情で
通学し続けました。
しかし、
担任になんと言われても
二度と 保健室には行かなくなりました。
同じ思いをされた方が
いらっしゃることを
コメントを通じて
知りました。
「体重を増やせ!
目の前で食べろ!」
と言われて
おいしく ウキウキで お弁当を食べ
拒食症が治って 笑顔になり
体重が増えるのでしょうか・・・?
これが
現状です。
娘が
「居場所がない!!!」
と、叫び続けていた意味が
だんだんとわかってきました。