◎ 子どもはすべてを感じ取っている
母親に無条件に愛されていると感じられる・・・
それだけで子どもは生きていけるのではないでしょうか?
私は娘の拒食症を治すときに
そのことにものすごくこだわってきました。
こだわった訳は
拒食症になるまで
無条件に愛している!なんて言いきれなかった事に気がついたからです。
私は娘に対して常に
「もっと、こうあって欲しい」と思っていました。
何かを達成しても
「じゃ次は・・・だね」という言葉を掛けていました。
それは、私自身が子供の時に
「98点は100点じゃない」と母親から言われて育ち、
母からは、努力の過程を認めてもらうことが無かった(と、感じている)からです。
努力やプロセスよりも『結果』
『結果がすべて』だったのです。
なので、自分の中ではそれが当然になっており
「あなたはもっとできる。」と言うようなメッセージを無意識に娘に送り続けていました。
そして、娘も
そうあろう、としていたように感じます。
そして、それは
「結果が出たときは誉めてもらえるけれどそうでないときは誉めてもらえない」
誉めてもらえない=認めてもらえない
認めてもらえない私=ダメな人間・・・・
という、悪循環をつくりだしました。
それまでの私は娘にもっと良くなってもらいたくて
できたことは当たり前、
できないことをできるようにする、と言う教育をしてきました。
そして
それも、私が母親から「できて当たり前」と言われ続けてきたからだと
わかりました。
治す!と決めてから私は
娘の存在そのものに焦点を当てるように自分を変えました。
娘がただそこにいること・・・
そのこと自体にものすごい価値がある・・・。
生まれてきてくれて
ここまで大きくなって
私の娘として存在してくれていること・・・
そのことが原点なのだということに気が付きました。
小さいころからおしゃれをさせて
かわいい洋服を着せ
「かわいい」と思ったことはありましたが
子どもの存在そのものに対して
心から「かわいい、愛している」と感じていたかどうか・・・?
表面上や、できたこと、見た目などではなく
存在そのものがとてつもなく「かわいい」
拒食症を治すときにやっと
そこに焦点が当たるようになったのです。
それから・・・
付き合い始めた彼氏のように
「かわいいね~」
「かわいいね~」と、口に出して言うようにしました。
拒食症になる前は自分が悪いなと思うことも
正当化して親の意見として振りかざし、言い聞かせて謝ることなどめったになく
何かができても
「できて当たり前」という態度だったのが
できてもできなくても
「良くやったね」と声を掛け、
「大好きな○○ちゃん」と言い続け
娘の話を
「それは、違うんじゃない?こうすればいいんじゃない?」などと自分の意見を押し付けずに
「へぇ~そっかぁ~。それいいね。 うん、そうだね」と肯定して聞く。
存在そのものを承認できることは何か?と常に考え実践する。
私の言動に娘が良い反応ではないときには
言動を変える。
私の価値観はわきへ置き
娘は何を大切にしているのか?
どんな思いを大切にしているのか?
何を感じたいのかを知ろうとする。
娘が自分の感情を出した時には
それが怒りや恐れなどのネガティブなものであればある程、
気持ちを汲んで寄り添う・・・。
それらは
全部、娘そのもの、存在そのものを丸ごと受け入れていることを
現わすため。
今も、私は娘をほめちぎり、「かわいい~」と声を掛けています。
こころから、そう想い、大切な大切な宝物だと本気で思っているからです。
そして、それは
拒食症になってやっとそう思えるようになったことでした。
娘は
「親だから、かわいいと思うんでしょ」と、毎回言っていますが
(と言うことは、私が娘を本気でかわいいと思っている気持ちは伝わっている)
拒食症の時は
「ねぇ、ママ、私のことかわいいと思ってる?
私のこと好き?私のこと好き?」と、何度も何度も聞いていたのです。
何度「かわいいよ、好きだよ」と言っても
届かないときもありました。
その理由は次の記事で・・・
つづく・・・
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