よい気分になることの重要性
*拒食症の入り口*
「ねぇ、そんなに痩せて大丈夫?」
「もっと 痩せなきゃ!! これじゃまだ太ってる!!」
極端なダイエットと、とりつかれたような過度の運動・・・
これが拒食症の始まりでした。
「A子ちゃんは、みんなに痩せたねって言われるのに
私は、全然言われない!もっと痩せなきゃ!!」
誰にも止められない狂気のような痩せ願望・・・。
でも、どんなに必死に 痩せすぎの危険や健康について話しても
全く聞く耳を持っていませんでした。
いま、思えば、
どんなに熱く語っても「意識」へのアプローチが
受け入れられるような状態ではなっかたのです。
健康や理想のプロポーション、命の危険を
こんこんと言って聞かせることは何の役にも立ちませんでした。
「可能性療法」という本の中に
その人を認め、変化の可能性を開く。
解決を目指すアプローチ・・・とあります。
過去を追求し、問題は何だったのか!?
何がいったい いけなかったのか!?
誰が、悪いのか!?
などと追求していくと
本人も、家族も 崖から突き落とされるのではないかと思うくらい
追いつめられるのです。
そうです。
そして、必ず
母親の育て方が悪い!となるのです。
母親は、そんなに避難されるべき対象なのでしょうか?
母親にも 過去があり、育ってきた環境があり
現在の環境があり、
それをモトに 一生懸命 子育てをしているのです。
それでも 母親は責められます。
なぜ・・・?
母親を取り巻く環境は どうでしょうか・・・・?
可能性療法の核心は
『何が良かったのか考えてみる』ことだそうです。
この本には、
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何が役に立ったのか?を見つけ、
その時の話を詳しく聞く。
話を広げ、
上手くいったとき、どんな気持ちがしたかを聞く。
病理を分析しては 苦しみを増幅させるより
楽しいことや、望み通りに進んでいる物事について
あれこれ思いめぐらし
それに没頭し、
楽しい計画を立て、良い気分になり
人にも語って聞かせる。
これは、「とんだ事態に直面した」と恐怖に駆られ、
前にもこんな事があった と
落ち込むのに比べて 計り知れない力と勇気を与えられる。
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と、記述されています。
『良い気分になること』
このことが、娘を救うキーワードになったのです。
『良い気分になる』・・・このことを追求し
娘は、少しずつ変化していきました。
気分は意識ではなく無意識です。
娘にとって
無意識に(無理しなくても自然にただそこにいるだけで)
良い気分になれる物・事・場所は?と
娘に聞いてみました。
『ディズニーランド』
そこで彼女は、良い気分(回復)への一歩を踏み出しました