●拒食症克服*犯人捜しをやめる
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たとえば子供が癌になった時
子供に向かって
「あなたが悪い」とは言わないように、
そして
「お母さんが悪い」と言わないし、思わないのと同じように
拒食症にも犯人はいません。
そして、肉体的な病気の時
親は何とかして子の病気を治そうと
『自分にできることは何か!』と必死になることが多いのに
拒食症や不登校、ウツ
ココロの病気の場合は
「あなたが弱いからよ!
もっとしっかりしなさい!」と叱咤して責め
結果としてさらに追い詰め
知らずに悪化させていることが多いのです。
カラダの病気であれ
ココロの病気であれ、
親がどれだけ愛情を持って関わり
『一緒に治していこう』という姿勢を子供に見せるかによって
回復力には大きな差が出ます。
親が真剣に関わろうとする姿は
不安で揺れ動く子供にとって
大きな心の支えであり
大きな安心だからです。
ココロの病気は、
『あなたの問題!』と子供を突き放すのではなく
一緒に改善していけることは何か!?という視点に立って
悲しみやつらさに共感し
気持ちに寄り添うことをしてあげてください。
そして
「私は、悪くない!この病気になったのは親のせいだ!」と言う姿勢や
「私のせいではない!子供が勝手に拒食症になったのだ!」という姿勢は
どちらも、拒食症にたいして
本気で向き合うことを避けていることを意味します。
向き合わずに放置しておいて
いつの間にか治るような病気ではありません。
年々増え続けていることがそれを物語っています。
こころの病気は、外側かから
ココロの状態が見えないため
激しい症状や
がりがりの体が見えなければ
「落ち着いている。良くなった」と感じるかもしれませんが
本人たちの言葉を借りれば
「親は何もわかっていない!
ちゃんとこっちを見てくれない!
あきらめられている!見捨てられている!
お母さんは関係ないと思っている!」です。
そして、
50歳や60歳になっても拒食症でいる方がいらっしゃいます。
本気で拒食症と向き合うことを避ければ
克服が先延ばしになり
苦しむ時間が長くなるだけです。
拒食症と向き合うことは
子供の心と本気で向き合う!と言う事です。
本気で向き合ってもらえたとき
子供は、無条件に『愛されている』ことを実感できます。
そして、変化が起こり始めます。
本気で向き合うことを避け
見て見ぬふりを続ければつづけるほど
子供は一層絶望し、
放置する分、悪化していきます。
そして、それはやがて次の世代へ、
つまり、子供の子供、
あなたの孫へ
負の連鎖のまま引き継がれていくのです。
そういう病気なのです。
本気で向き合うことが
完治への一歩なのです。
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