●お母さんの苦しみを子どもが知らせている・・・
拒食症や過食症、
不登校などのカウンセリングをさせていただいていて感じる事・・・
お母様の心の状態を子どもが鏡となって映し出していること・・・。
子どもと多くの時間を接していらっしゃる
子育ての中心人物であるお母様は、
もしかしたら思い当たることがあるかもしれません。
ご自身が、なんとなくゆったりとした気分でいるとき
幸せな感じを持っている時、
安心感があるとき・・・
子どもの様子も、
なんとなく安心しているような感じがする・・・かもしれません。
反対に、
何かに追い詰められ、
未来に強い恐怖や不安を感じていたり
イライラしているとき・・・
子どもの状態も、下がっていっている・・・
そんなことはありませんか？
私は、娘が拒食症になり
拒食症がどんどん悪化していく段階と
どん底から這い上がり始め、
克服の方向へ向かい始めた時の
自分の状態が、
まさに、子どもの心と比例している事に気が付きました。
子どもは、最初、
真っ白な状態で
真っ白なキャンパスのような状態でこの世に生まれてきます。
何色にも染まっていない状態で・・・・
それが、
かかわりの深い周りの大人、
特に親の影響をもろに受けながら
親の思考パターンや行動をコピーしながら育っていくと言われています。
そして、
母親の心の状態が
特に、幼い子の心の深いところ・・・
無意識に
『安心』や『恐れ』
『不安』
『恐怖』など、
さまざまな感情レベルでの影響を与えています。
子育てを経験してきたお母様ならだれでも
何となく感じていらっしゃることと思います。
私も含め
拒食症になっている子どのたちのお母様のお話から
その背景をうかがっていると
夫が怖くて、本当の自分を出せない。
夫や姑に威圧されて、物事を穏便に済ませるため、
いつも自分が我慢し、自分の感情を押さえこんでいる。
夫や姑ともめると家庭の雰囲気が悪くなるから、
自分さえ我慢すればいいと思い、
いつの間にか自分が何を感じているのかさえ分からなくなってきている。
我慢するのは当然だと親にたたき込まれ、
自分の感情を出すことができない。
自分の感情をありのままに出すのが怖い。
責められるような声がいつも聞こえてくる・・・。
何かわからないけれど、未来が不安でたまらない。
自分の大切な感情を押さえ込むことが
長年の習慣になってしまったココロは
もう、自分が何を感じているのかを感じられなくなって
自分が感じていることを感じるのが怖い。
抑圧や恐怖を感じていないつもりでいるが
体が重くて動くことができないほど疲れている・・・
と言う方がほとんどです。
あなたはいかがでしょうか？
※感情とはまさに自分自身であり、
それを封印することは
「自分は自分であるな！」という
自分を活かす事とは反対の習慣です。
このような時それを、
自分で自分の思考法を変えていくことで
克服していくこともできます。
そして、
親の思考法の変化による、関わり方の変化が
拒食症の心を変えていくこともできます。
私が、拒食症を克服する方法として
自分が実践し、
成果を出してお伝えしているのはこの方法です。
そして、もう一つ
それをサポートするものがあるとしたら
お母様の周りの方々が
お母様を責めたり、
追い詰めたり、
支配したり、
見張ったりするのをやめていただくことです。
お母様を責めたり、
追い詰めたり、
支配したり、見張ったりすると
知らず知らずに
お母様が
子供に対して
追い詰めたり、
支配したり、
見張ったりしてしまうのです。
頭では、
やってはいけないとわかっていても
自分がされたことのはけ口として
してしまっていることがあるのです。
強いものから受けた
心の暴力を
自分より弱いものへと連鎖していく仕組みもあるのです。
まず、
お母様の心を守り、
温めて安心させてあげる事。
それが
結局子どもの心を安心させ、
強烈な自己否定感と不安からなる摂食障害の心を
回復に向けて行く力になるのです。
こころ、感情の連鎖があることを知って
お母様を責めるのをもうやめてください。
ご主人や、親、医師、周りの方々が
子どもと命がけで向き合っている
お母様を
責めれば責めるほど
結局、拒食症が悪化していくことを知ってください。
苦しむ母親を見て
母親以上に苦しんでいるのは子どもなのです。
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お母様、お父様が子どもの変化や成長に戸惑うのは
あなたがお子様を大切にされ
子育てと真剣に取り組んでいるからです
そんな自分をもう責めないで・・・
頑張っている自分をもっと褒めてくださいね。
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