●加筆あり。「拒食症克服のための思考とは」
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今も、心に残っている医師の言葉・・・
「この病気はいつ治るかわからない」
「治るかどうかわからない」
「治るとしても20年、30年かかる病気です。」
他にもたくさんありましたが
これらの言葉で
最初、私が味わった感覚は、
絶望
の一言でした。
そして、
私は一生、
拒食症の子の母として生きていかなければならない・・・と感じ
不安と恐怖がいっぱいになって
どんどん追い詰められていきました。
生きる意欲も
希望も、持てるような状態ではありませんでした。
同じような言葉を
クライアント様方も病院で言われるそうです。
ただでさえ、不安で一杯なのに
益々恐怖感にさいなまれ
絶望で一杯になって
「助けて欲しい」とお電話をくださいます。
過去、皆様と同じ恐怖と不安、絶望を味わった私は、
医師の言葉に疑問を持っていました。
・どうして医師が最初から「治らない病気」と
決めつけるのか？
・これだけ医学が発達しているのに
どうして、治るまでに
20年も30年もかかるのか？
・その理由と根拠は何なのか？
いつも、納得できず
自分で答えを探しているうちに
「治せないのだ」と感じたのです。
拒食症とはどんな症状か？は論文に載っていても
『では、どうすればいいか？』という具体策が
あいまいで
これと言った方法が確立されておらず、
実際、成果が出ていないのだと感じ始めました。
もし、確立されたスペシャルな方法があるなら
全国に100万人以上いると言われる
摂食障害の患者に対して
全国各地の病院がその手法を使い、成果が出ているはず。
私の父には医師の友人が何人かいて
「病気って本当はなかなかわからないものだ」と
言っているのを聞いたこともあります。
論文には載っていても人間は一人一人違い
全てがマニュアル通りには当てはまらないのです。
私は、
今後何十年も
どうなるかわからない月日をただぼんやり待って
人生を終わらせたくない！と強く思うようにもなりました。
医師は簡単に20年、30年と言いますが
そんなに待っていたら
私はおばあさんです。
それだけ待って、
「40年経ったら治る」という保証もないなら
もう自分で何とかするしかない！と思い、
学び続けていたさまざまな心理手法を
毎日毎日娘に試して
良い変化が出るものだけを繰り返し続け
約半年で娘は拒食症を克服していきました。
そして、
娘の身体がもとのように健康体になり
笑顔が増え、
自分を肯定したり
自信がついて
前向きな言葉を発し、
未来をワクワク楽しんでいるのを見た時に
「あ～よかった。これで私はお役目が終わった。
これで、また、娘を気遣わずに普通に
（過去、良かれと思ってやっていたように
支配的な言葉を言ったり、「親だから」を振りかざしたり）
接していいんだ、楽だ～」とは決して思わなかったのです。
それこそが最も危険であり、
それこそが、
医師の言う
「この病気は繰り返す。長引く。何十年も・・・」の
意味であったことを悟ったからなのです。
医師の言っていた不可解な言葉が意味する事は、
子どもがご飯を食べ始めたり
身体が健康体になればなるほど
親の緊張がゆるみ
いつの間にか
以前やっていた
拒食症を起こさせるような関わり方と同じような関わりを
無意識にまたやってしまう可能性が充分にあるということ。
なぜならそれは
親がもともと持っている思考や行動の習慣だから。
だからこそ、
子どもは、その姿に不安や絶望を感じてまた
拒食症という居場所に戻っていく。
そういう仕組みがある事に気がついたのです。
「拒食症を恐らく克服したのだろう・・・」と見える
このときこそが
本当の克服へのスタートだったのです。
つづく・・・
ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡★ﾟ･:,｡ﾟ･:,｡☆
拒食症と言う恐ろしい病気を
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