拒食症 その23 二人の時間
2008年 11月・・・
私の
資格試験(受験)のため
娘の話をゆっくりと
聞くことができず
自分でも
少し向き合う時間が少ない・・・と
感じていました。
拒食症が治り
大学が決まり
娘の人生はようやく
明るい未来に向かっていくように
見えていました。
私の試験前日の
勉強会の日・・・
「ママ・・・
心が 疲れた・・・」
そう言って
娘は、涙を流し始めました。
「何があったの・・・?」
以前は、
嫌なこと、辛いことがあると
どちらかというと
怒りを表に出して、イライラと当たっていた娘・・・
最近は
学校から帰宅するたび
黙って、涙を流すようになってしまいました。
系列中学から上がってきた子達との
軋轢と 心の奥に押し込めてきた苦しみ・・・
約3年間の我慢を
涙にして
精算しているかのようにみえました。
「おいしいもの
食べに行こう!!
昨日まで
ゆっくり、話し 聞けなくてごめんね。
今日は、ちょっと楽しまない?」
「食欲がない」
という娘を誘って
ホテルのバイキングへ・・・。
少し
おしゃれをして
家を出た娘の表情は
少しずつ明るくなり始めました
拒食症克服について