☆ 「嫌」と言ってもいいよ
拒食症が治ってから娘はハッキリ
「嫌！」
と言うようになりました。
拒食症の時は
「ママ、どうする？」
「ママ、どうしたい？」と何でも私に聞いてきて
「○○はどうしたいの？」と聞くと、
必ず
「ママは？」
「じゃ、～～～しようか」
「え～」
「じゃあ、どうしたい？」
「△△したい」
「あ、そうなんだ・・・。じゃあそうしよう
」
というふうに
ハッキリしない会話が続き、決めた後もコロコロ考えが変わってみたり
一体本当はどうしたいのかわかりませんでした。
拒食症真っただ中で通っていた女子高でも
お弁当の時間にいろいろいざこざがあり、
帰宅後、毎日 鬼のような形相で
お昼の出来事を愚痴りはじめ
ヒステリー気味に怒り出したりしていました。
「そんなに、嫌なら、やめて、とか、いやとか言ったら？」と言うと
「言えるわけないじゃん！！ママにはわからないんだよっ！！」と更に激高。
八つ当たりされる毎日に疲れ気味でしたが
だんだん、一緒になって
「それはむかつく！」
「それは腹立つわ！！」
「あなたの言っていることは全部正しい！」
と聞き続けているうちに
その問題の大きさが娘の中では少しづつ小さくなっていくようでした。
大学に入るとき娘は、
「友達できるかな？また、あんな思い（女子高のいじめ）するかな・・・？」と
一抹の不安を抱えていました。
初めて離れて暮らす一人暮らしの開始もあって
私も少し不安でした。
「大丈夫だよ。
大学はね、何千人も学生がいる。
クラスだけじゃなくて、部活に入って別のグループで友達作ったりして
煮詰まらないように付き合ってみたら・・・？同じ子とばっかりべったりくっつくのをやめたらいいよ。
嫌な時は嫌と言ったらいい。いくらでも人はいるから
」と送り出しました。
そして、入学式でいきなり友だちを作り、
部活に入って同期だなんだと仲間になり
部活の大会の時は
駅近に住む娘宅でみんなでお泊り
体育会系のさばさばした付き合いで
気を遣うこともなく楽ちんなんだそう。
先日、大阪から部活の友人が３泊で家に泊まりに来ていましたが
確かに、おおらかで気遣いもなく好きなことが言えて
付き合いやすいお友達。
娘と、その友達と、愛犬の３人？でリビングのソファで昼寝まで・・・。
EXILEのコンサートの翌日、疲れ果ててほぼ一日３人(二人と一匹）でソファでごろごろ・・・。
癒される～
最近の娘は、
疲れるお付き合いの場合は
さらりとお断りするそう。
日本人はなかなかNOと言えず、NOと言うことに強い抵抗があるように感じますが
拒食症になってまで苦しんだ事を思うと
もう自分を一番大切にして良いと思うし
それがそもそも当たり前だと思います。
そのようないきさつもあり、
私 「～～する？」
娘 「嫌！その日は試験で忙しい！」
「嫌！～～だから！」ときっぱり言ってくるようになり、ホッとしています。
我慢して我慢して拒食症になったことを思うと
娘にとって『NO』と言えるというのは大切なスキルだと感じています。
自分で自分を苦しめなくてもいいように。
娘が安心して『NO』と言えるように、
私がまず 『了解（*^_^*）』と受け入れることを繰り返ししていきました。
『NO』というのは『YES』と同じように単なる意思表示であって
言っても大丈夫だ、言った事によって罪悪感を感じなくてもいいということを
体験して欲しかったからです。
今のところ娘は上手に『NO』と言える機会が増え
以前に比べて人間関係をわりと楽に過ごしているようです。
親子の間で構築された安心感を使って
親子の間で学んだことや、そこで得た自信などを使って
子どもは社会生活を送っていくんだな・・・と改めて感じています。
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拒食症はココロの病気です。
ココロを治すことに取り組み、一日も早く笑顔が戻ってきますように・・・
未来がきらきらと輝きに満ち溢れますように・・・
絶望が希望に変わりますように・・・
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