◎ ママ・・・おいて行かないで!
少し前に娘が住む大阪へ行った時のこと
地下鉄梅田駅に向かい、二人で歩いていました。
改札は、すごい混雑。
娘は
ICOKA(イコカカード)をとり出し、神業のような早さで
ピッ と言わせて改札通過。
すたすたと更にホームへ向かいいちもくさん。
とにかく、早いっ!
人ごみのすりぬけ方・・・プロっ!
私は、と言うと、もとは地元の大阪でありながら
静岡生活が長くなり・・・
財布からICOKA(イコカカード)を出して・・・・
そのころ、娘はずっと向こうへ・・・
「待って~~」と私。
「早く来なよ」 スタスタ
そりゃ、いつも朝から水泳部の朝練で2キロか3キロか泳いでるから
何をするのもすごく力強くて速いよね。
娘の歩く速さは半端なく速い
でも、私は
そんなに早く歩けないんだけど・・・
(静岡では、いつも車の生活)
と、心の中で呟きながら
ある光景を思い出したのです。
娘がまだ1歳半くらいの時、
家から1キロくらいのところにあるスイミングスクールへ娘を連れて行っていました。
べビースイミングです。
そして、娘は1歳すぐに歩いていたので
その1キロを行きも帰りも一緒に歩いていたのでした。
行きは問題ないのですが、
帰りは、スイミング後にスイミング友達の家へ行って遊んだり
買い物をして帰っていました。
娘は、いつも元気でした。
楽しそうでした。
でも、時々、
帰り道の途中でしゃがみこむことがありました。
「抱っこ」とは言いませんでしたが、
しゃがんだり、止まったりして、なかなか進みません。
そんな時私は
少し前へ行って
「行くよ~」と
娘が自分で来るようにプレッシャーを掛けていました。
スーパーでなかなか動かないときも
「行くよ~」と言って
少し、離れて来るように促していました。
いつも私が少し先へ行き
娘は、ママからはぐれまい!と付いてくる感じでした。
大阪の地下鉄の駅で
今は私より格段に歩くのが早くなっている娘は
私が遅いと置いて行きます。
そして、私は、娘において行かれないように
小走りでついて行く・・・。
私はこのとき、とても胸が痛くなりました。
自分が娘にしたことを
いま、娘からされている。無意識に・・・。
私が教えてきたことを学んで やっているだけなのでしょう。
ドキッとしました。
覚えていないかもしれないけれど
言葉で主張できないくらいに小さかった娘は
きっと、梅田駅の改札での私と同じ気持ちだったんだ。
側にいて待っていて欲しかった・・・。
「行くよ~」ではなく、
「歩ける? 大丈夫? 待っていようか?」と
声を掛けて欲しかった・・・。
時間に追われる子育てはなかなかそうもいかない場面が多いです。
でも、大切なことだったんだと今は思います。
そして、先日、
あるクライアントさんから聞かせていただいたお話し・・・。
拒食症はもう、治っているけれど
お母様の個人的なご相談にのっていたとき、
「娘が、『お母さん、辛い時は泣いていいんだよ。泣きな・・・』と気遣って励ましてくれました。」
「娘が拒食症にならなかったら、こんな場面には出会えなかったと思います。
拒食症になってたくさんのことを
娘から教えられました。」と、おっしゃいました。
それは、そのクライアントさんのお嬢さんが
拒食症だった時に
辛い!と苦しんだり悲しんだりするお子さんに対して
過去にしていた叱咤激励を手放し、
「辛い時は泣いてもいいのよ」と、掛け続けた温かい言葉だったのです。
プラスであれ、マイナスであれ
親のしたことが子どもに伝わり
後に、子どもから親へ返ってくるのです。
拒食症という病気もそうです。
だから、親が180度近く言動を変えると
子どもが影響を受けて回復へ向かうのです。
と、言うことは
変化しているつもりでも実際には親の変化が少ないと
子どもの変化も少ないです。
自分が、態度を大きく変えると
子どもの変化も大きくなる。
さまざまな手法を試し、観察しながらいろんな対応をしてみると
ハッキリわかります。
24時間、一緒にいるからこそできることでもあります。
拒食症は、治ってみると
そのからくりがとてもよくわかります。
私と限りなく同じことをして
同じように治っていったクライアントさんのお嬢さんを見ても
からくりは同じでした。
絶対とは言いきりません。
私とクライアントさんの体験です。
ですが、本気で取り組めば
良い結果へと結びついています。
拒食症に あるパターンがあるように
治すためにもパターンがある!
私はそう感じています。
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拒食症はココロの病気です。
ココロを治すことに取り組み、一日も早く笑顔が戻ってきますように・・・
未来がきらきらと輝きに満ち溢れますように・・・
絶望が希望に変わりますように・・・
あなたを応援します。
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