拒食症 その7 復活
拒食症 その7
拒食症になる前の娘は、
元気を絵に描いたようなタイプで
生まれてから、熱を出したのも
風邪を引いたのも ほんの数回でした。
風邪を引いていても
「私は、風邪なんて引いていない!!」と言って
だいすきだった学校へ通っていました。
友達に会いたくて・・・・
小学校の時から、片道60キロを・・・
おまけに食べることが大好きで
大食漢であったにも関わらず
163センチ50キロで
標準的な体型でした。
「アハハ たべちゃった」
これが彼女の いつもの口癖でした。
そんな、娘がなぜ拒食症に・・・・!?
どん底に向かって、まっしぐら進みながら
「どうしたら 治るのか、
私に何が出来るのか・・・」
いつも、そればかり考えていました。
医者には治せない・・・
失礼だとは思いますが
それが私の正直な感想です。
私たちは、あちこちの病院へ行き、
「拒食症は治せない」と断られました。
電話での問い合わせだけで断られたところもあります。
いま、精神科はどこも 一杯なのだそうです。
心の病を抱えている方が こんなにも多いのだと知り、
胸が痛くなりました。
NLPを学び始めて 3ヶ月が経っていました。
2008年5月に行った ディズニーランドで
娘は、復活の一歩を踏み出しました。
(11月2日のブログの続き・・・。)
彼女がディズニーランドで見た
映像、 聞いた音楽 かいだ匂い・・・
感じた感覚・・・
彼女が感じた全てを
その感覚を
全部 覚えていて欲しい。
それらを いつでも自分の中からとりだして 体験したその感覚を
もう一度 感じられるように・・・・
そしてその楽しかった体験を いつでもどこでも感じられるように・・・・
私は、質問しました・・・・・
「いま、何が見えてる?」
「シンデレラ城」
「他には?」
「25周年の飾り、歩いている人々、風に揺れる木々とか・・・」
彼女の、頭の中で もう一度この風景を見られるように
それを見ることによって、もう一度 HAPPYな気分になれるように
様々な場所で私は
ゆっくりと、彼女に質問しました。
「何が見えている?」
「どんな感じがする?」
幸せな感覚、ウキウキした感覚を 彼女は言葉で表してくれました。
帰宅して、
一気にテンションが下がり
いつものように 食べ物を拒絶したとき
私は、話しかけてみました。
「目を閉じてみて」
・・・・・
「昨日行った、ディズニーランドで見た景色・・・
思い出せる・・・?」
「思い出せる」
「何が見える?」
「シンデレラ城」
「他には?」
「25周年のパレードでミニーが・・・・」
彼女は、見た風景を次々と話し出しました。
「もっと、聞かせて」
「今、どんな気分・・・?」
「・・・・ 楽しい」
「身体の感じは・・・?」
「温かい 感じ・・・」
「ここはどこ?」
「家」
「たのしい?」
「たのしい」
家にいても、ディズニーランドでなくても
楽しんだ映像を頭の中で再現し、
その時の感覚に浸る・・・
すると、まるで
ディズニーランドにいるかのような
感覚が蘇ってくる・・・・
そして
それが 気分を変化させてゆく。
「ちょっと、
ごはん たべてみようかな」
彼女は、家にいながらにして、ディズニーランドを味わいました。
そして
自分から 食べようとし始めました。
『心の中の映像(絵)を差し替える・・・』
現実に見えている物、見たくない物と
自分が 楽しい感覚に浸れる場面を入れ替える。
そのことによって
身体の感覚そのものを変化させてしまう。
不快 → 快 へ・・・。
NLPのスキルをちょとアレンジして 使ってみました。
何かが 変わり始めたのを感じました。