拒食症克服応援カウンセリング

拒食症 その6

前回の続き・・・お月様

ディズニーランドから帰ってきて娘は、

浮かない顔をしていました。

「家だと ごはん食べられない。 だって おっさん(父親)がいるし・・・・」

「おっさんがいるとどうして ごはん食べられないの?」

「さぁ・・・・・」

ディズニーランドで数カ月ぶりに笑い、

「楽しめる場所があった」と、笑顔を見せてくれた娘の表情が

また、暗く固まってしまいました。

「今日も、ご飯少なくしてね。」

「うん、わかってるよ」

彼女は、

毎晩、小さな魚の煮物と野菜の煮物、

ほんのすこしのご飯を食べるだけでした。

神経が高ぶるのか、睡眠も浅く、睡眠時間も短くなってきていました。


戦争中でもない こんな豊かな時代に

極度の飢餓状態になり、


もう、いつ倒れてもおかしくない・・・・

そんな状況でした。


月に1度 通院している心療内科では

血液検査と尿検査をし、

来年定年を迎えるという医師の 体験談を聞かされ、

質問すると


「お母さんは、黙っていなさい!!

こちらが、話してもイイと言ったときだけ話すように!!!」


と言われ、

データ表をもらって帰ってくるだけです。

その、

血液データがどんどん悪化しているにもかかわらず

娘は 、どんどん 過活動になっていくのです。

「いっそ、入院させてもらえないだろうか・・・。

入院すれば、少しは体重も増え、自分の置かれている状況が

わかるのではないだろうか・・・」

と、思ったものでした。

しかし、病院の経営方針で

心療内科はベッドを持たず、精神科は、閉鎖してしまいました。


「この病気はね、自分が治りたいと思うまで

なおらないんだよ。 お母さん!」

「自分が治りたいと思うまで・・・・!??」

「他に、治す手段は無いんですか?」

「まぁ、倒れたりなんかしてねぇ・・・ 

こんなことしてちゃまずいなって気づくかなんかしないとね・・・

たいてい、どこかで倒れて、運ばれてきて

まずいことになっている・・・って気付いて、だんだん治っていくんだけどね。」

「!!!??」

「倒れるのを待つしかないんですか?」

「たいていそうなんだよ」

「!!!!!!」


いつ倒れてもおかしくないからと言われても

娘はそれを人ごとのように聞き


学校を絶対に休まず、短い睡眠時間でイライラしながら

毎日を過ごしていました。

「どこかで倒れたら、

どこかへ運んでもらえたら

これを見せて点滴をしてもらって」

私は、医師に頼んで

診療情報提供書を書いてもらい、

「これを、鞄の中に いつも入れておいて。

もし、倒れそうになったら、これを見せるのよ」と言って

娘に渡しました。

私の中で

「どんなことになっても

私は受け入れる!!」という覚悟ができていました。

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