拒食症 63 母と娘
「娘の希望をなんでも聞くのは甘やかしでしょうか!?」
そんな質問をよく受けます。
拒食症を治そうとするときに
「お子さんの気持ちを受け入れてあげてくださいね。」
とか
「お子さんの想いを聞いてあげて、できることはしてあげてくださいね」
とお伝えすると
「娘の希望をなんでも聞くのは甘やかしでしょうか!?」
と、質問をいただきます。
私が娘を治した時、
基本、『治すためなら、できることは何でもする』と言うのが軸でした。
何でもするけれど あくまでも・・・
『できることは・・・』です。
常識を大きく外れていたり、人に迷惑になったりするようなことは
もちろん『何でも』の中には入りません。
『甘やかす』 と
『甘えを受け入れる』は違います。
『甘やかす』 は
本人の成長を阻害するような親の過保護であり
不必要な手助けで
子供が自分の力で成長しようとする力を奪うものです。
一方・・・
『甘えを受け入れる』のは
本人の『気持ちやココロ、感情、想い…』などを
一旦、受け入れてあげるということです。
気持ちを受け入れられた子どもは
『自分を受け入れてもらえた』と感じます。
それだけでも
安心感が湧いてくるのです。
何かを買ってもらう。
どこかへ連れて行ってもらう。
希望を何でもかんでも聞いてくれることは確かに嬉しいけれど
だからと言って
自分が本当に受容されていると感じているわけではありません。
子ども(大人でも)
自分の気持ちや想い、感情・・・
本当のココロの叫びに
共感し
その気持ちを
受け入れてもらえたとき、
本当に
自分は大切に思われているんだな・・・と肌で感じるのです。
その
『安心』の積み重ねが 回復への道筋の一つになるのです。
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